ひとこと

枯木堂

kobokudo

 

般若心経の中に、不思議な言葉が沢山あります、眼が有りながら眼がない、また耳が有りながら耳がない、と。「無眼耳鼻舌身意」とか「無色聲香味觸法」です、これら何の事でしょう。これは、まさに坐禅のことです。皆様は、坐禅を経験したことがありますか。わたしが、金沢に居たときドイツからマーチンさんと言う方が坐禅をするため三ヶ月滞在し、共に修行いたしました。またスイスから精神科の女医さんが一ヶ月とまり、共に坐リあいました。アメリカからも参じました。この様なことをみますと、外国から高く評価され、日本から忘れられた大きな文化の一つです。

 

人は悩み苦しみます、このような時 大方は、言葉を思い浮かべ、この言葉境涯に右往左往いたします。「お金がない」、「あれが欲しい」、「これが欲しい」、「これをこうすれば良かった」、「子供をこの様に育てたい」・・・、まあ色々数えれば切りがありません。

この様な時、坐禅をなさいませ!!。あなたの悩み苦しみが薄れます。

 

禅門で、「枯木龍吟」とか「枯木華開」とかよく言われます、これは「各自、あなたの命が、命の珠の中で躍動している」ことを証言した言葉です、これが坐禅です。

 

ここに坐禅の場を枯木堂と命名した次第です。

皆様「こころ」とは、何でしょう、良く良く掘り下げてみてみてください、五感で感じた事に意識が遊んでいる「遊園地」みたいなものを、「こころ」と感じています、この遊園地を閉店しましょう、これが坐禅です。

和尚のひとこと