ひとこと

道を求める

平成2648日、お釈迦様の生まれた日に得度式を挙行いたしました。

 4年半程坐禅に通われた、核融合(イター)の研究者で工学博士の山本道好さんです。

 頭を剃り、僧侶になった僧名、道興を与え、仏戒を授け、僧侶にいたしました。

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この写真は、得度式前日の剃髪の模様です。山口県出身の方が、「坐禅をしたい」と探し求め、毎日坐禅をしている当山にたどり着きました。その道程は、四国遍路から永平寺のお授戒を受けるなど、いろいろ紆余曲折しながら、やっとの思いで辿り着いた道のりです。

 

世間では、仏教を誤解しています。

生活に失敗し、人生に行き詰まり、仏にすがる思いで僧侶になる、などと感じられるのが大方であります。しかし本来の教えは、「人生に安心を得て生きる」が根本であります。

道興さんは、正に「そのものズバリ」で得度いたしました。

 

 

6この写真は、前日剃り残していた、周羅

(禅定に入ると開く天門の部位の髪)の髪をそる、「髪を断ずるは愛根を断ずるなり」と、誓願し合いながら行持ます。

三帰戒、三聚淨戒、十重禁戒、各々戒弟が、「よく保つ」と声を出し、腹の底に沈め、誓願いたします。

佛弟子をつくる厳粛な儀式であります。

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和尚のひとこと