ひとこと

お寺に泊まろう会

平成28年8月25から26日・合宿  参加者27名

 今回で6回目になりましょうか、今年も楽しく実施されました。

 境内の奥山に「真弓の木」が沢山 自生しています。この木をなぜ「真弓の木」というのでしょうか?

 八戸の是川遺跡と青森の三内丸山遺跡を訪ね調べたところ、発掘された弓の材質が「真弓の木」で作られているとのことでした。縄文時代、折れにくく、しなりが最も強い、この木が弓作りに最適としたのでしょう。蝦夷の時代、蝦夷の弓が大和朝廷の征夷軍を圧倒した歴史が存在します。アテルイ、母礼が征夷軍を破りました。征夷軍の弓は6尺強、2mあまりと、小回りが利かない、その反面蝦夷の弓は3尺~4尺程度と自由自在、木の陰、藪の中から射られ、征夷軍は大敗しました。

 2回目の遠征で坂上田村麻呂と和睦した、アテルイ、母礼を京にお連れし、天皇に挨拶させようとしたところ、貴族の多くが処刑を決定したため、坂上田村麻呂の意に反して河内国で処刑されます。いまの清水寺は、アテルイ、母礼の菩提を弔うために坂上田村麻呂が建立したものとされています。

 以上の様な云われのある「真弓の木」を取りに出た道中、以下のいにしえの知恵を、子供たちに講釈しました。

  ・真弓の木・・・弓になり、乾燥させて印鑑の素材になる。

  ・山椒の木・・・すりこぎ棒と山椒味噌のおいしさ、若葉のおいしさ、山椒の根で魚を捕る。

  ・ユリの花・・・球根はおいしい食材、昔 飢饉の時の非常食、お盆先祖供養にお供えする。

  ・うまぶだう・・民間療法の特効薬。

  ・よもぎと・・・虫刺され薬、血を止める止血剤、香取線香の材料、除虫剤、昔魔除けとして軒先に。

  ・漆の木とクルミの木の見分け方

  ・漆は縄文時代から・・スペインでは、キリスト様の上に漆塗りの箱を祀って年1回の御開帳。ピアノの黒は、漆の輝き、漆黒(東洋の神秘の輝き)が手本です。

  ・葛とアケビのつる・・縄文時代の縄、編み物の材料、葛のつるで筆作り(昨年みんなで書道した筆)

  ・甘茶作り・・・がくあじさいの葉を10枚、ビニール袋に入れて揉みこみ密封して発酵3日、乾燥させて、甘いお茶、お釈迦さまの誕生会で、甘露水。自分で作ってものを飲むこと。

29 昔、石鹸がなかった時、木の実を使って洗濯しました。今は、なんでもお金を出し、お店で買い物し、生活していましたが、昔は、河から、田圃から、畑から、山から食材を調達して食事をしていました。みんなのおじいちゃん、おばあちゃんがたはそんな生活をしてきていますので、おじいちゃん、おばあちゃんの話をよく聞いて自分の生き方に生かしなさい。

 こらは、エゴノ木の実で石鹸にしたものです。

今は禁止されているがこの液で魚を取りました。

夜は、みんなで寝袋で就寝。朝5時起床し坐禅、朝課50分随喜。

 

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食事後の花火大会。

火を大事にする、火を管理して生活に生かす。粗雑に扱えば火事、火事。

 

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お寺でめったに食べれない肉、みんなのお陰でお肉。

焼き鳥と焼き肉とカレーライス。

 

 

 

 

和尚のひとこと