ひとこと

H30年、新春餅つき会及び坐禅会

H30年、新春餅つき会及び坐禅会    H30・1・8   三沢アイスホッケークラブ外
場所 興雲寺本堂  参加者 32名 興雲寺参禅資料
 お母さま方には今日の餅つきの進行よろしく、お願いいたします。
 坐禅が終わって、臼ときね での餅つきは中々経験できない時代になりました、昨年暮れの餅つきでは、感激したお父さんがおられました。
身体を使い、力を込め、集中して重い杵を振りあげ、こね かえす 相手と呼吸を合わせる作業ですので、お子様がたには良い経験になると思います。私の挨拶が終わったら、右の文章を説明し、子ども達の生き方の糧にしてやって下さい。縁起ものとして伝承された精神、昔の子育を
実践すれば、現代の勝海舟、西郷隆盛、山岡鉄舟が出、安心した日本の将来を担う子供たちが育ちましょう。坐禅が終わり、餅が搗き上がり、食器に盛り付けされ、全員集合して、
サア合掌して・・・「明けましておめでとうございます、昨年は喜作にお寺に来て坐禅して頂き有難く思います。坐禅は人生の宝です、これからも大事にして下さい。困った時、ちょう楽しかった時、落とし穴を作らない生き方を導くのが坐禅です、肝に銘じ忘れないようにしましょう」
「今日のお餅の食べ方は、お汁粉、おんこ、きな粉、納豆、味付けとろろ昆布、いろいろな味を楽しんで下さい。子供の頃、最も大事にしなければならないことは、食べ物の好き嫌いをしないことです。食事の仕方食べ方が性格をつくる上で、最も影響が強いものです。これから大きくなって、大人になり、「あれが好き、これが嫌い」と、みさかい(分別)を付ける生活をしたら、何をやっても成功しません、自分が「やる事を好きになる」性格になれば、何をやっても大成し
ます。この事を肝に銘じ、勉強にしても、アイスホッケーにしても、親子兄弟関係、友達関係にしても、毎日毎日頑張りましょう、3か月、一年、3年もしたら自分のものになります。
 油断大敵という言葉があります。身体から脂分が不足すると健康を害するという教えです。昔むかし江戸時代までは動物の肉を食べれませんでした。それを補う為に、菜種油、ジュネ、ごま、クルミ等を食べ脂分を体に補給して健康を維持してきました。今日の食材をその実践です。今日、飽食時代ダイエットと称し、汗をかかず、体を動かさず、安易な方法で痩せようと食生活から脂分を排除している家庭が多くなりましたが、これは油断大敵の教えに反しますのでご注意のほど。戦後日本人の体形が外国人と大差がなくなったのは肉食の普及によります。(お寺で肉食の奨励はちょっと変かな・・・)
 私に変わって、お母さんにマイクを渡します。
豆は、「まめまめしく生きる」を象徴して、きな粉、アンコ、お汁粉で頂きます。小まめに生活すれば、回りの人々が助かります。回りの人を助ける生き方は、お釈迦様の教えの基本です。納豆は、「粘り強く生きる」を象徴して頂きます。困難苦難があろうと、辛抱強く生きることを精進とお釈迦様が諭しました。昆布は、「よろこぶ生き方」を象徴して、頂きます。よろこぶ生き方は、考え方、動作を陽気にします、活力が沸き上がり、回りの人々が集まり、ストレスがない生き方が出来ます。
 みんなで、「現代の勝海舟、西郷隆盛、山岡鉄舟を目指しましょう」。大きい人間になって下さい。

和尚のひとこと