良く葬式とか、回忌法要が仏事とされてきました。しかし、
それだけでは有りません。それは、ほんの端の一部です。
そもそも、「仏とは・・・?」
本来、僧侶の修行は、「如何なるか、これ仏!!」の問答に始まり、
その帰着、安心に終始いたします。
生きとし、生きるもの、意識の有無にかかわらず
「いのち」が脈々と生かされ、いきています、
このはたらきは、人の頭で左右されるものではありません、
寝て居ても心臓がトクトクと脈うち、
意識しなくても食べ物が消化され、
時が立てば目を覚まします、
これら「一切のはたらき」、まさに
「生かされ、いきている」、このはたらきを「佛行」といいます。
この「はたらきごと」、まさに「生かされ、いきていること」が
仏事です。
してみると、私どもの一挙手一投足
すべてが仏事以外の何者でもありません。
「生きることすべてが仏事!!」と自覚した時
その時を「発心」といいます。