ひとこと

三猿の教え

8日光東照宮の彫刻欄間とポスター

 

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平成22年、米軍三沢基地の病院に勤務されているゼィディ・ジャナさんが、興雲寺に毎朝坐禅と朝課に通われました。先日参禅者とベースの中で食事会をした折り

ジャナさんの事務室によりましたら、上のポスターが目に留まりました。

洋の東西を経ず心理の探究は、違わないものダと感心した次第です。

三猿の起源は、古代エジプト時代にさかのぼるとのことです。

シルクロードを経て中国に伝わりました。日本には、8世紀のころ

『不見・不聞・不言』の教義として、

天台宗のなかに伝わったものと言われているとのことです。

インドのマハトマ・ガンディーさんは、常に3匹の猿の像を身につけ、

「悪を見ること莫れ、悪を聞くこと莫れ、悪を言うこと莫れ」

と教え諭されたとのことです。

「見ざる,聞かざる、言わざる」の三猿に「思わ猿」が入れば真理そのものです。

左甚五郎も「思わざる」を形にできなかったのでしょうか?

佛教では、「見、聞、言」は、いうに及ばず 「一切は思いから生ずる」として、

「不思善、不思悪」、「言語道断」を教えの基幹としています。

和尚のひとこと