ひとこと

世界が注目する坐禅

私の弟子に米国の心理学者のドクターがおります。この度、法を与え和尚にしました。

22 23・曹洞宗には大本山が二ヶ寺あります。
福井県の大本山 永平寺 そして 神奈川県の大本山 總持寺です。
この大本山の1日住職を瑞世と言い、宗門の僧侶は全員この行持をしなければなりません。これを了じて一人前の僧侶となり、仏事一切を行える資格を得るものです。
玄妙尼はこれを円成し、今米国アラスカ州アンカレッジ禅センターで、坐禅と仏法に則った生活を実践しています。毎年3週間程度 興雲寺に来ます。

 

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24玄妙尼(ジャナさんこと)は、当山に参禅し2年半して僧侶になりました。

米国に仏教を伝え、坐禅の種をまいた方が片桐大忍老師と言います。

この片桐老師に大恩を頂いた玄妙さんが片桐老師の自坊 小浜、泰蔵院を訪ね、報恩のお勤めをしているところです。

仏縁を頂いて25年、その種が土壌の下で育まれ、25年して日本との縁が再現し、仏縁が再燃しました。いてもたっても居られず、僧侶になりたいと願い、得度し僧堂に安居し、規定の課程を了じました。

この行持で、兜率天におられる。片桐老師も今世のやり残しをやり得ると満足しているものと思います。

「私の患者さんで、イラクから帰り、アフガニスタンから帰ってきた方々を治療しています。10人中7人までは治せますが、残る3人はどうしても治せません、しかし、仏教、坐禅が治す、妙薬ですので私を僧侶にして下さい」との要望で曹洞宗の僧侶にいたしました。

 

米国アラスカ州アンカレッジ禅センターの参禅者から得度志願者がでました。

来春、興雲寺で得度式を実施し、曹洞宗の米国僧侶が誕生します。人種差別が風土化しているアメリカに、仏教の偉大さが広まることを期待する次第です。

和尚のひとこと